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なづっちゃんならきっとさ
それを見た瞬間に「そっかーよくなったんだー」ってさ大笑いしてごまかすと思ったんだよ 私の言葉を覚えていてくれるなら みんなが去った個人病室はいつもしんと静まり返る 点滴のはずれた夕方は滴が落ちる音もなくて たださわさわと木の梢が薄く開いた窓から聞こえるくらい 「うぬーやはりやりすぎたか…」 仕返しとばかりに数日現れてない看護師さんの顔を浮かべる 空になったベッドを見つめる目はとても寂しそうで なんだか声をかけずらかった それでも双子に両脇を抱えられて突撃アタック 双子も寂しかったんだぞーっていきおいで いや1番寂しかったのは私かな サワサワサワ 木の葉がこすれ合う音 うん…いつ聞いても綺麗な音 さーてと藤堂先生の検診かー まぁーそのうちまた彼女の方がしびれをきらしてやってくるんだ 知ってるんだ 私より彼女の方が寂しがりやだってこと ふふふ 静かに笑って彼女を待とうか きっとそのうちやってきてまた手乗り地蔵を増やしていくの そしたらまた新しい手乗り地蔵のフォーメーションを考えるんだ それで苦笑いをしたなづっちゃんをまたお菓子の包みまみれの私で迎えよう 楽しい日々を思えば 寂しさなんて飛んでいくんだよ? ね、そうでしょうなづっちゃん PR この記事にコメントする
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